Written by Kazuki Takayama

採用動画の作り方を解説!自社で制作する時の準備から制作までのポイント

企画のコツ

採用動画の作り方を解説!自社で制作する時の準備から制作までのポイント

静岡で映像制作をしているTsunaguの高山です。
採用関連ではインタビュー動画や座談会動画などを制作したりしています。

今回は採用動画の作り方を解説していきます。
最近では自社で採用動画を制作する企業も増えてきたのではないでしょうか?

自社で制作するに当たって

・何を準備して良いかわからない

・どんなコンテンツを作れば良いかわからない

・動画制作にコストがかかる分失敗はしたくない

などの課題をかかえている方が多いかと思います。
この辺りの課題は解決できるようにブログを書いているので安心して読み進めてください。

採用動画のメリット

解説に入る前に採用動画のメリットや、効果、どんな課題に対して利用できるかを整理しておきましょう。
この前提が頭の中にあるかないかで制作するコンテンツはかなり変わるので覚えておきましょう。

採用時のミスマッチを防ぐ可能性が高くなる

求職者、人事部ともにミスマッチに気づかずに採用してしまうと早期退職に繋がってしまい、教育にかけてきたコストや新たに採用をするためのコストがかかってしまいます。
事前にミスマッチを予防しておくことで、長期的に働いてくれる人材を確保していくことが可能になります。

採用にかける工数を削ることができる

採用にかける工数って結構かかりますよね。ガイダンスで毎年資料を制作したり、事業の説明を毎回おこなったりと、いろんなところに工数はかかっているはずですが、動画にして削減できるものもあります。

働き方をイメージしてもらい、欲しい人材をより具体的に伝えることができる

自社でどんな人材が欲しいのかをより具体的に伝えていくことができます。
働いている姿のイメージカットなんかは、言葉では伝えきれないほどの情報量があるのでかなり効果的です。
自社の欲しい人材を明確にして採用していくことで、就職してもらってからの周りとの人間関係やトラブルの防止にも繋がってきます。

まだまだメリットはたくさんありますが、上記の3つあたりを覚えておくと良いでしょう。

採用動画を作る前に準備しておくこと

権利に関する取り決め

インタビューやイメージカットに出演してもらう社員さんには肖像権や著作権に関する同意が必要になると考えてください。
口頭でOKもらったとしてもその社員の退職後に「動画を消してほしい」なんて言われたりしたら制作した動画が使えなくなってしまったりもしますね。
また、意外と知られていないと思うのですが、インタビューで社員が考えた内容にも厳密には著作権が絡んでくるとのことです。
※自分が肖像権についての同意書を弁護士先生につくってもらった時に言われました。
きちんと権利問題でトラブルにならないように準備してから撮影することが望ましいですね。

ざっくりとしたコンテンツ内容を決める

採用に使えるおすすめのコンテンツ内容は

会社説明

事業部紹介

社長の言葉(人事部からのメッセージ)

インタビュー動画

座談会動画

などがあります。
この程度で良いのでざっくりとどんなコンテンツにするか決めておきましょう。
目的や使用場所から逆算していくとより効果を発揮してくれやすいです。
例えば、
採用ガイダンスで使用して資料作成のコストを削減したい→事業部紹介や会社説明
とか
自社サイトの採用ページに掲載して、求める人材の応募率をあげたい→社員インタビューや座談会
など簡単で良いので考えておくことをおすすめします。

新たに購入やレンタルする機材がないか確認

映像制作は機材によって品質が左右される場合があります。
極端にスマホだけで撮影して無料アプリで編集するのであれば稼働にかかる工数だけのコストになります。
ですが、マイクや専用のカメラ、照明なんかも揃えたいとなると話は変わってきます。
どんな機材が良いのかわからないことも多いので詳しくは【2022年版】自社で映像制作を行うために必要な機材で解説してあります。

自社で編集するか外部に委託するか決める

自社で編集

自社で編集する場合は編集ソフトを選んだり、編集スキルを新たに身に着ける必要がある場合があります。
その場合は専用のPCが必要になる場合もあれば、スマホのアプリでできる場合もあります。

外部に委託する

この場合は外部に委託する際の完成イメージを伝える能力や、資料に落とし込む能力、スケジュール管理なんかのディレクションスキルも必要になってきますね。

採用動画の作り方

長くなりましたが、ここからは具体的な作り方を解説していきます。
どんなコンテンツにするか次第で多少の違いはあれど、基本は同じです。
企画して撮影して編集する
大きく3つのフェーズにわかれます。

企画

では企画時に意識しておくことはなんでしょうか?
以下のポイントになります。

ターゲットを決めておく

採用だと新卒向けなのか中途向けなのかが当てはまりますね。
「新卒向けには新人インタビューが響きそうだなぁ」とか
「中途向けだと同じ中途採用した人にインタビューしてみようか」とか
ターゲット次第で企画な中身が変わってきます。

詳しくは映像コンテンツを作るためのターゲットの設定方【やらないと失敗します】でも解説してありますので、こちらも合わせて読んでみてください。

掲載場所を決めておく

多くの企業はyoutubeに掲載して、自社サイトや採用ページに埋め込む使い方をしています。
その他に広告やSNSに掲載する場合は時間に制限がかかったり、フォーマットに制限がかかる場合があるので事前に決めておきましょう。

イメージカットを割り出す

どんなイメージカットが必要か割り出しておきます。
伝えたいことやインタビューの内容に合わせて差し込むカットが決まっていると撮影がスムーズになります。
また、撮影したい場所や人も突然言われても撮影できない可能性があるため、確認したり、撮影時間を抑えておきましょう。

スケジュールを組んでみる

撮影したいものを全て撮影すると1日でおさまらない可能性もあります。
撮影にどれくらい時間がかかるか把握したり、当日の流れをスムーズに進めるためにもスケジュールは組んでおきましょう。
自分の休憩時間も忘れずに笑

編集後のイメージを出しておく

例えばですが、
OP→インタビューAさん→インタビューBさん→エンディング
などの流れですね。
この流れがに対して撮影のボリュームが足りてるか、このタイミングで見直しておくことをおすすめします。

撮影

ここからは撮影です。
撮ったものが後から違ったり、撮影に失敗しないためにも事前に以下のような知識は入れておくと良いでしょう。

カメラの設定をしておく

スマホなんかで撮影する場合もオートの設定で撮影する方が多いのではないでしょうか?
スロー編集を考えたカットだったりする場合はフレームレートを60fpsや120fpsに設定しておくと良いです。
フレームレートは簡単に説明しておくと1秒間に何コマで映像ができているかということです。
増えれば増えるほどスローにしてもなめらかさを保ってくれます。
また、フルHDで撮影するか、4Kで撮影するかも決めておきましょう。

タイムキープをする

撮影がおすことは結構あります。
すると後半戦で撮影するはずだったものが撮影できなくなり本末転倒なんてこともあり得ますのできちんと時間を守りながら進めていきましょう。
もし、撮影が伸びそうな場合は後半に撮影する場所や人に時間をずらしてもらえるか確認すると良いでしょう。

たまに確認をする

撮影していて一番怖いのが逆Recです。
これは撮影と停止ボタンがどこかのタイミングで押せていなかったり、2回押してしまうことから起きる現象です。
逆Recに気づかないと、停止していたと思っていた時間が撮影され、撮影していたと思っていた時間が停止されているのでたまに素材をチェックしましょう。
被写体がいる場合は被写体に見せてあげるとより丁寧ですね。
編集後に表情や発言、映り込んだもののNGが出てしまうと使えなくなってしまいますからね。

編集

ここからは編集です。
編集での失敗は最悪やり直せばなんとかなるものもありますが、やり直しは負担やストレスが大きいので以下のようなことに注意しておきましょう。

書き出し後の設定をしておく

例えば「フルHDで24fpsの書き出し」などが当てはまります。
指定されたもの出ないと掲載できない媒体だったりすると厄介なので設定しておきましょう。

編集に必要な容量の確保

採用動画を作る場合軽いものであれば10GB以内ですむ場合もあるでしょう。
インタビュー動画や座談会に挑戦する場合は比較的に素材のボリュームや編集後のデータサイズが大きくなる傾向にあります。
僕が扱うデータでも1TB超えたこともあるのである程度容量は確保しておきましょう。
・編集に使うスキルを身に着ける
自社で編集するのであればスキルを身につけておきましょう。
外注する場合でも専門用語を把握しておくだけでやりとりがスムーズになるためこのあたりのスキルは重要になってきます。
具体的に

・カット編集
・音量調整
・トランジション

あたりを把握しておくだけで簡単な編集はできると思います。

ざっくり編集で確認する

上司や出演者などの確認が必要な場合がほとんどだと思うのでざっくり編集で一旦確認してください。
きちんと編集してテロップやタイトル、音源との尺の調整までおこなった後に修正が入ってしまうとかなり手間がかかってしまいます。
慣れてくればOKなのですが、社内で映像コンテンツの制作を始めたばかりであればなおさら必要でしょう。

完全に制作会社に任せる

この記事が自社で制作するというコンセプトで書いてありますが、難しいと判断した場合には外部委託も視野に入ってくると思います。
制作会社やフリーのクリエイターに任せるのもOKなのですが、費用面やどの程度の品質で納品してもらえるのかを事前にチェックしておきましょう。
また、外部とのやりとりをしていく中でもある程度映像制作に関わる知識を持っておくだけで自社に必要な映像に近づけてもらえたり、理想の成果物を納品してもらえることにもつながるので勉強してきた知識は無駄にはなりません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は採用動画の作り方を書いてみました。
とはいえ、採用動画ももっと掘り下げるともっと奥が深かったりします。
Tsunaguでは採用動画の制作や、相談なんかもおこなっているので困った際にはお気軽にこちらにご相談ください。