Written by Kazuki Takayama

ブランディング動画って効果あるの?デメリットや委託時の注意点などを解説

動画マーケティング

ブランディング動画って効果あるの?デメリットや委託時の注意点などを解説

静岡で映像制作を行っているTsunaguの高山です。
今回は企業のイメージともなるブランディング動画について解説していこうと思います。
僕のサイトのメインビジュアルもブランディング動画を使っていますので気になる方はみて見てください。
Tsunaguのサイトはこちら

ブランディング動画とは

では早速本題に入っていきたいところですが、まずはブランディング動画を理解しておきましょう。
もうすでに知ってる方は飛ばしてください。

理念をデザインし、映像化したもの

これは僕の中での考え方でもありますが、ブランド作りの本質には変わりません。
とはいえ、理念をデザインなんて抽象的なこと言われてもわからない方がほとんどだと思うので例をあげてみましょう。

例えば、AmazonのCMなんかでもありますが、ドラマのように引き込まれる映像をみていると最後に理念や会社名など出てくるものがありますよね。

おばあやんと孫の感動的なやりとりが、Amazonギフトにつながる
などのイメージ動画って目にしたことあるのではないでしょうか?

理念意外にデザインできるもの

少し似ていますが、理念だけではなく
会社のビジョンや世界観、発信したい商品やサービスの特徴などが挙げられます。

ブランディング動画の定義

では定義とはなんでしょう?

実はしっかりしたラインってないんです。細かいことを言ってしまえば自社に合った人員を集める採用動画なんかもブランド作りには必要なことなのでブランディング動画といえなくもないですよね笑

ブランディング動画はみてもらって成り立つ

大切なことは発信したいブランドが視聴者にきちんと伝わるかどうかです。理念やビジョンを伝えたくてもみてもらえなくては自己満足な映像になってしまいますからね。

共通のイメージを持ってもらって初めてブランドが成り立つと言えるでしょう。

マイナス方向のブランディングを理解しておこう

みなさんブランディング動画って良いイメージばかり持ってないですか?

マイナスな方向のブランディングもあるんです。

例えば商品イメージと実際のギャップがすごかったことによる大幅なイメージダウンなどがありますが、他にも炎上系もブランドイメージがマイナスにはたらいてしまった動画といった捉え方もできますので、気をつけながら制作をしましょう。

映ってはいけないもの、発言するとマイナスになることなど、ブランドを下げるコンテンツにならないように制作者とやりとりをしながら進めることをおすすめします。

ブランディング動画のメリットとデメリット

ではメリットとデメリットはなんでしょうか。

メリット

ブランディング動画のメリットと言ってもたくさんあります。

イメージを可視化しやすい

まずは動画の特徴でもある可視化ですね。

抽象的な表現をうまいこと可視化することができるとブランド作りの助けとなってくれるはずです。

オンラインで伝えやすい

すでにオンライン上での動画は当たり前になっていますね。動画広告やyoutube配信、SNS投稿などさまざまな場所で掲載することができます。

届けたい相手に合わせて配信方法を選んでいきましょう。

視聴者にとって受動的

動画の特徴でもあるのですが、視聴者にとって情報を得ることにかける労力が少ないです。これは受動性が高いことによるメリットですね。

文章を読み理解する労力が不要なので、覚えてもらいやすいのです。

売上UPにかけるコスト削減

商品やサービスのブランディング動画だと特にですが、売上をあげるための営業コストを削減することができます。きちんと拡散して運用していくことで中長期的に見ると営業コスト削減につながるという仕組みです。

デメリット

メリットばかり知っていても不安になりますよね笑
デメリットも理解した上で制作するか判断することをおすすめします。

コストがかかる

営業コストを削減できると前述しましたが、作って終わりだとコストかけただけになってしまいます。

制作費だけ考えて、その先のSNS運用にかかる工数や広告掲載費などを考えておかないと予算オーバーになってしまいますので制作から活用までしっかりみておきましょう。

いろいろとマッチしてないと成功率が下がる

例えばターゲットと発信する情報と発信する媒体などがあげられます。

どこか1つでもギャップがあると失敗しやすいので気をつけましょう。

間違ったブランドイメージを認知させてしまう可能性がある

意図していないイメージの定着が起きると戻していくのが大変ですよね。

リブランディングをすることになるとまたコストがかかってしまいます。

制作側にイメージを伝えることが難しい

これは制作側のヒアリングが問題になるケースもあれば、依頼側が正しく伝えきれないケースもあります。

抽象的なものを映像に仕上げていく過程で打ち合わせを重ねていくことが大切です。失敗しないためにも打ち合わせはサボらないように笑

どうやったら効果が出る?

ではどうやったら効果が出るのでしょうか?

順番に説明していきます。

ブランドの方向性整理

まずは自社ブランドや商品、サービスのブランドの整理をしていきましょう。

ほとんどの場合はまとまっているとは思うのですが、映像化する上で制作者にきちんと伝えるためにも必要な工程になります。
どんなターゲットに向けてどんなブランドを作っていきたいのか、言語化していきましょう。

ブランドアイデンティティを言語化する

ブランドアイデンティティは普遍的なものになります。

どんなイメージを持ってもらいたいか、どんな価値提供をしたいか言語化していきましょう。

「おしゃれなコンピュータ」や「早くて安くてうまい」だけの言葉でもある企業が思い浮かんだりしませんか?笑
これが聞けるだけでも映像のジャンルが決まったりします。

制作者にイメージを伝える

きっと制作者からはヒアリングがあるでしょう。

でもそれだけだと伝わり切らない場合があります。言語化して伝えると前述にありますが、イメージ動画を探して共有しておくことをおすすめします。

発信する媒体を決めておく

広告なのかSNSなのかサイトなのか、いくつかの手段があると思います。

特に新規ユーザーにリーチする場合は自社ブランドに共感してくれる人がいそうな場所や時間を想定して発信するようにしましょう。

事前に媒体を決めておくことで効果を最大化させるためにどのようなコンテンツにしたら良いのかも変わってきます。

制作にあたって必要なこと(準備)

制作を行う上で必要なことはなんでしょうか。

企画を組む

外部の制作会社に委託する場合などは企画は任せてもOKですが、自社で制作する場合や、企画を制作会社と共同で組む場合はしっかりと準備していきましょう。

ターゲットや自社ブランド、ポジションなど常に考えながら企画を組まないとどこかでぶれてしまいやすいので気をつけてください。

スケジュール組み

映像公開までのスケジュールを組みましょう。

新商品の発売や、新サービスのローンチなどに関わる場合は納期に少し余裕があるように組んでいくことをおすすめします。巻きで制作完了すればOKだし、トラブルにも対応することができます。

モデルや撮影場所の確保

モデルや撮影場所の確保をしておきましょう。

撮影日と撮影する時間に手配しておくことで素材撮りがスムーズに進みます。それだけではなく、時間的余裕が生まれると現場で判断する素材なんかも増えますので編集の自由度が高まります。

結果、品質の向上に繋がりますね。

ナレーターの確保(必要であれば)

場合によってはナレーションが必要な場合がありますよね。

最近ではオンラインでやりとりできるナレーターがいたりもしますので、ナレーション会社と連携するのも良いですが、フリーランスのナレーターに依頼するのもありだと思います。

予算組み

ここまでやってきたら予算が見えてくるのではないでしょうか?

制作費だけでなく、そのほかにかかる人件費や経費なども含めて予算を組むことが大切です。
予算がきっちり出ていると費用対効果が高まるポイントもどこなのか予測しやすいですよね。

活用方法

どんなシーンで活用できるのでしょうか。

基本的には認知拡大、ファン化、社内コストの削減あたりが活用方法になってきます。

認知拡大

テレビCMやSNS広告など動画を使った認知拡大方法です。

ここまで真剣にブランドと向き合い、企画をしてきたのであればあとは適切な場所で適切な人に届けてあげるだけで強力な武器になってくれるでしょう。

認知されてからコンバージョンまで効果計測しておくと次の企画に役立ちます。

アンケートなどの「どこで知りましたか?」みたいな質問で集めていたりしますよね。

数字を追うだけでなく、きちんと改善したりテストを続けて効果を最大化させていくことが重要です。

ファン度を上げる

よりコアなファンにしていくために使用したりします。

継続的に繋がり続けてくれるファンが増えるほど営業が楽になりますよね笑
今まで作り上げてきたブランドと方向性を揃えておかないとファンをがっかりさせてしまう結果にもなりかねないので一貫性を持たせた施作を心がけてください。

コスト削減

こちらも前述はしましたが、コストカットに使用することができます。

認知拡大したり、比較検討のタイミングで再アプローチしたり、新規ユーザーを巻き取る動きをきちんと行うことで中長期的にみて営業のコストを抑えていきましょう。
僕はドローンのイメージ動画を何回も見て購入した結果、ずっとそのメーカーを愛用していたりします笑

委託する時の注意点

外部に委託するときの注意点についても記載しておきます。
大きな金額が動くことなので失敗しないためにも対策をしておきましょう。

制作会社を選ぶ

制作会社でもフリーランスでも以下のようなポイントを抑えておけばある程度安心はできるはずです。

見積もり内容がきちんと記載されているか

見積もりの明細って初めて見る方だとなかなか判断しにくいですよね。
でも極端に項目が制作費だけで30万円って書かれていても不安になりますよね。
最低限

  • 打ち合わせ、ディレクション
  • 企画
  • 撮影
  • 編集
  • 修正

くらいの内訳は知っておくようにしましょう。

実績

実績があるかどうかは見ておくことをおすすめします。望んでいる映像に仕上がるか、一つの判断材料になるはずなので確認しておきましょう。

提案力

提案力があるか確認しましょう。

見積もりを制作する前にヒアリングがあると思います。この段階で提案も含めてしてくれる会社だと期待できそうですよね。

マーケティング力があるか

委託する会社が目的達成の本質を理解して動いてくれるかどうかが大切です。目的達成には必ずマーケティング能力が問われるのでここも確認しておきましょう。

綺麗な映像やカッコ良い映像に振り切ってる制作者もいますが、その場合はちょっと賭け要素も含まれてしまいますね。

スケジュールをこなせるか

スケジュールをこなせるかを確認しておきましょう。見積もりをいただく前のヒアリング段階で納期まで伝えられるとベストです。

基本的には納期に合わせて制作を進めてくれると思いますが、あまりに無茶振りをしてしまうとそもそもスケジュールをこなせない可能性があります。制作スタートの前に話し合っておくポイントですね。

予算が取れるか確認する

見積もりをもらったら社内承認がおりるか確認です。

制作会社の費用だけでなく、打ち合わせにかかる人件費や、制作後の活用シーンでかかる人件費、経費など含めて社内で相談しておきましょう。

出演者やものの権利を確認

出演者やものの権利を確認してください。

モデルの肖像権や映す商品の商標権、そのほかにも色々クリアしていくべき権利があります。

例えば社員が出演する場合でも肖像権が関わり、その人が考えた言葉などには著作権が関わってきます。
知らなかったでは済まされないため、制作会社に相談しておきましょう。

契約内容の確認

契約内容ともなるとかなりのボリュームになるのでいくつかポイントを解説しておきます。

完成データの著作権

完成したデータの著作権はどちらのものになるのか確認しておきましょう。

基本的には制作側に帰属しますが、場合によっては著作権の譲渡というかたちを取ることもできます。
この辺りが有料の会社もあるので確認しておきましょう。

制作会社の実績について

無断で実績紹介として扱われてトラブルになったケースもあります。

制作後も気持ち良く使用できるように実績紹介の有無についても聞いておきましょう。
(基本的には制作会社側から聞いてくれると思います。)

事例

ではブランディング動画にはどんな事例があるのか見ていきましょう。

Amazon 日本ストア CM 「見つけてほしい日本が、あります」

こちらは30秒ほどの短編ムービーになります。
短い時間の中で3つの事例を含めつつ、ストア出品者のサポート体制を発信しています。
直接的なメッセージはありませんが、ストア拡大のために行った施策と言えるでしょう。

リクルート 企業CM Follow Your Heart~迷ったら、ドキドキする方へ~

こちらはリクルートのビジョンを表現したブランディング映像となります。
ほとんど1カットでFPVドローンを使用した撮影です。
これは技術的にもすごいですが、しっかりと企画にも馴染んだ技術の使い方ですごいですね。
概要欄には
「リクルートは一人ひとりが未来に向けて前向きな 一歩を踏み出すことを応援したい。誰もが自分の心の声を聞いて、「ドキドキすること」に夢中でいられる、そんな人生の選択をお手伝いしたい。そう考え、14 年ぶりに企業 CM を開始するに至りました。」
という記載がされており、この文章含めてブランディングの一貫性がきれいだと感じました。

佐川急便 採用動画「僕たちの未来」「私たちの仕事」

あえて採用動画を入れてみました。
前述にもありますが、企業の理念に共感した社員を集めていくことで企業イメージの一貫性を持たせることができます。
そういった意味ではこの採用動画はかなりブランドを作るためのものだと言っても過言ではありません。

 

費用相場

では費用相場はどのようになっているでしょうか。
簡単に解説しておきます。

制作会社の場合の目安

トータルだと55万円〜150万円あたりになることが多いでしょう。

  • 企画
    5万円〜20万円
  • 撮影
    15万円〜30万円
  • 編集
    15万円〜30万円
  • モデル
    10万円〜20万円
  • ロケ代
    5万円〜30万円
  • ナレーション
    5万円〜20万円

フリーランスの目安

トータルだと19万円〜55万円あたりになることが多いでしょう。

  • 企画
    2万円〜5万円
  • 撮影
    5万円〜10万円
  • 編集
    5万円〜15万円
  • モデル
    3万円〜10万円
  • ロケ代
    3万円〜10万円
  • ナレーション
    1万円〜5万円

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はブランディング動画の効果やメリットなどを解説してみました。
いろんな映像の種類がありますが、理念などをデザインしていくようなブランディング動画はハードルが高い方ですので、挑戦したい場合は無料相談も受け付けています。
その他にも制作も可能ですのでご依頼の際はぜひTsunaguまでご連絡いただけますと嬉しいです。