Written by Kazuki Takayama

映像制作を内製化させるために必要な人材・スキル・もの

企画のコツ 動画マーケティング 動画編集

映像制作を内製化させるために必要な人材・スキル・もの

Tsunaguの高山です。
このブログでは映像制作を内製化するために必要なことや自社で映像制作に関するコツなどを発信しています。

今回は映像制作を内製化させるためにどんな人材が必要なのかをテーマに書いていきます。

こんな悩みを抱えた企業におすすめ

どんな人材を育てたら良いかわからない

社内で教えれる人がいない

なんとなく動画制作をおこなっているが、うまくいっていないと感じている

映像コンテンツを作って行った方が良いのはわかってるのに毎回外注していたら高いし、スピード感も落ちますよね。
だったら内製化して自社で回せた方が良いですよね。

内製化するために必要な人材

では一体どんな人材がいればうまく内製化できるのでしょうか?

マーケター

内製化するために必要な人材としてマーケターがいると良いでしょう。
マーケターがいるメリットは

映像コンテンツの効果を最大化させることができる

競合の分析を行い、ポジショニングを考えたコンテンツ制作ができる

社内のマーケターはビジネスモデルを理解していたり、リアルタイムで行っている施作を知っている上でどんな動画にしていくか検討することができます。
映像制作だけではなく、その使い道や効果を予測したり、効果測定のデータを元に改善していくことが可能な人材です。

ディレクター

ディレクターがいると、マーケターの意見をブラすことなく企画や撮影や編集などに携わり、指示出しすることができます。
メリットとしては

企画の本質をブラさずに制作できる

映像制作の流れを理解しているため、適切な指示やスケジュール組ができる

映像制作全般の知識が必要ですが、いるだけで失敗を防ぐ役割と言えるでしょう。
マーケターが攻撃ならディレクターは防御みたいに考えてます笑

企画者

企画者は兼任することも多いです。
メリットとしては

ネタ出しに慣れている

目的に合わせて適切な企画を組むことができる

企画者は企画の内容やなぜその企画を組んだかを周りにシェアすることで制作の品質は上がってきます。
うまく連携が取れていないと、マーケターやディレクターの考えを汲み取れないていない企画になってしまう可能性もあるため「ほうれんそう」含めての企画が大切です。

カメラマン

撮りこぼしやミスが無いように撮影していくことが大切です。
メリットとしては

撮る素材の質が良い

編集を考えた上での撮影ができる

編集者と連携がうまくいってると、かなり効率よく回せます。
そのためには経験が必要ですが、身に着けると意外とコスト削減にも繋がります。

編集者

映像の編集を行う人ですが、スキルとしても多種多様で特徴が出てきたりします。
メリットとしては

視聴者にとって有益な情報となるようにコンテンツをまとめることができる

過去作のショート版や再編集が可能

データの管理や再編集、修正などが社内でできるとかなりコストが抑えられますね。
複数人いる場合は編集ソフトを統一することで内製化を強化することができます。

必要なスキル

ここからはそれぞれの担当に必要なスキルのお話です。
それぞれ専門的な知識が必要になるのでしっかり身につけてもらうようにしましょう。

マーケティングスキル

マーケティングスキルといってもかなり幅が広くなってしまいますよね。
その中でも映像に絡めて必要になるスキルが

情報収集力

競合の調査やトレンドをつかむ能力が必要です。
届けたい相手にきちんと届ける上では必要なスキルですね。

データ分析

データ分析の本質は改善していくことや、時流に合わせて変化させていくことです。

広告出稿

広告動画を扱う場合は自社で出稿までできると良いです。
常に効果測定ができる環境にもなるのでできると強力です。

セールスライティング

ブログやSNS、youtubeの概要欄とさまざまな場所でセールスライティングスキルが役に立ちます。
このスキルを使って伸ばすコンテンツには比較的「興味のあるユーザー」が集まりやすいので目的達成に近づきますね。

ディレクションスキル

こちらもかなり重要です。
常に俯瞰して制作過程を見ることができる人間に向いている業務です。

コミュニケーション能力

現場のストレスを見つけ出したり、方向転換時に適切な指示ができたりすると安心して制作を進めることができます。

外注管理

映像制作を内製化しても外注指示をする場合があります。
例えばサイトに動画を埋め込む際にHP制作会社とのやりとりや、DVDにする場合のプレス業者とのやりとりなどがあります。

全体のスケジュール管理

それぞれの制作にかかる工数や負担を理解した上で、メンバーの業務量的に公開日に間に合わせることができるか管理していきます。
また、このスキルがあるとキックオフの段階でスケジュールに間に合うのか判断することができます。

撮影当日のスケジュール管理

当日のスケジュールを事前に組み、スムーズに撮影を進めることはもちろんですが、トラブルで時間が押してしまった時などに冷静に適切な指示ができる能力も必要でしょう。
撮影にトラブルはつきものですから笑

承諾関係

肖像権の承諾や、ロケ地の撮影許可などさまざまな許可が必要です。
撮影日や当日のスケジュールに合わせて撮影時間と許可を取る時間を考えて進めていきます。

企画スキル

マーケターやディレクターの意見を聞いた上で適切な企画を組んでいくことが大切です。

マッチした企画を考える

どのような発信でどのような人に届けたいか、マーケターの意見を聞きながら、その手法やユーザーに合った企画を組んでいくことが重要になってきます。

ネタを出し続ける

ネタを出し続けることが大切です。
コンテンツの量が増えていくと、ネタが尽きて発信が止まってしまうと勿体無いですよね。
過去に出したネタの再利用がNGなんてことはありませんので、リサイクルもどんどんしていきましょう笑

絵コンテ制作

絵コンテを制作するスキルは大事なのですが、目的は認識のすり合わせです。
絵が描けない人は写真を使ったコンテと文章で周りに伝わればOKですね。

目的の本質ブラさない

初心者が企画を組むと、考えていくうちに目的の本質からぶれてしまうことが多いです。
常に俯瞰して企画と目的や発信手法を考えられる人に育つと良いですね。

撮影スキル

良い構図や、綺麗な映像を撮影すれば良いと考えている人も多いかと思います。
もちろん大切なことなのですが、他にも重要なことがあるので書いておきます。

良い構図や綺麗な映像を撮る

ここだけでは無いとは言ったものの、やはり必要なことなので書いておきました笑
たくさん映像をみて現場で適切なカットが撮れると良いですね。

観察力

良い構図よりも伝わりやすい映像を撮影することの方が大事になる場面が多々あります。
また、後々公開NGなものが映ってしまわないように常に観察して映り込まないように撮影することも大事です。

パターン別に撮影する

いくつかのパターンを撮影しておくことで、編集段階で柔軟な対応ができるようになります。
また、NGテイクのリスクを低減することにもつながるので複数のカットを撮影しましょう。

編集を予測する

編集前提での撮影になるため、適切な設定にしたり、適切な構図を選ぶスキルが大事です。
例えば、スロー撮影前提での撮影設定や、テロップを入れることを想定してどの背景ならテロップが見やすくなるか、どこにテロップが入るかなどを予測することが当てはまります。

編集スキル

編集スキルと言ってもこれもかなりボリュームがありますよね。

カット編集

カットして不要な部分を削除したり、ジャンプカットと言って時系列を短縮したりといろいろな見せ方ができるスキルです。

音編集

音量の調整だけでなく、音にエフェクトをかけたり、ノイズをカットすることもできたりします。

倍速編集

倍速編集は早送りするだけでなく、スロー編集にも当てはまります。
タイムラプスやハイパーラプスにして尺を短縮することもできますし、スローにして日常では見れない表現をすることができます。

カラー補正

色の編集も必要になる場面があります。
youtuberのような動画にする場合でも落ち込む瞬間に白黒にするような技法が使われていたり、プロモーション動画のようなものでも、美しく見せるために編集できるようになると便利です。

書き出し

適切な書き出しをしましょう。
画質の設定やフレームレートの設定、ファイル形式の設定など、さまざまな設定ができるのですが、利用用途に合わせて書き出す必要があります。

必要なもの(機材)

マーケター

PC

ネット環境

分析ツール

ネットで情報を集めることがほとんどになると思うので上記の機材が必要になってきます。

ディレクター

PC(タブレット)

ネット環境

プリンタ

ディレクションにPCもしくはタブレットは必要でしょう。
プリンタは企画書やスケジュール関連の印刷、撮影素材のチェックリストの印刷などに必要になります。

企画者

PC

基本的にPCのみあればOKです。
企画書を作成するためのツールや、素材サイトから写真やイラストを持ってくることが多い場合は有料のものを契約してあげた方が効率UPにつながる場合もあります。

カメラマン

カメラ

マイク

照明

最低限必要なものだとカメラだけでOKです。
ここの機材投資はこだわるとかなり高くなってしまいますが、最低ラインはスマホ(カメラ)の用意になります。

編集者

編集用PC

編集ソフト

プラグイン

編集者だけあえて編集用PCと書かせていただきました。
これはスペックの問題があるからです。
どの程度映像を作り込むかにもよりますが、編集用のPCは高くなる傾向にあります。
また、編集ソフトやプラグインは無料のものもありますが、必要に応じて購入してください。

外部に委託する

映像制作を内製化するためというテーマですが、ここまで読んでみて社内での内製化は難しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
とはいえがっかりすることは無いです。
第二の選択肢に一部外部委託という手段があるからです。

一部委託する

別に全てを自社でやらなくても良いんです!

マーケターにyoutube運用を委託する

映像クリエイターに撮影だけ委託する

編集だけ委託する

まずはコンテンツ制作を諦めないでIT企業や制作会社に相談してみてください。
見積もりをもらって費用対効果が高いのか検討してからでも遅くはありません。
Tsunaguでも撮影だけ、編集だけといった依頼でもやってます。
まずは相談してみることが大切です。

全て任せる

無理だと判断したら全て任せちゃうのもありですね。
こんなこと言ってしまうと本末転倒かもしれませんが、映像制作を内製化するために必要なことを理解した上で外部委託するのと無知のまま外部委託するのでは大きく違いますからね笑
もちろん、全ての制作に関してもTsunaguで行いますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
映像制作を内製化するために必要になることを書いてみましたが、簡単な映像であればこれら全てのスキルを1人で回すこともできたりします。
まずは挑戦してみて、徐々にスキルアップでも良いですよね!
むしろ最初はみんな初心者なのでやってみることが一番大切かもしれませんね。

Tsunaguでは映像制作や、困った際の相談なんかもやっていますのでお気軽にこちらまでお問い合わせください。