Written by Kazuki Takayama

Web3.0の世界で動画制作はどのように変化する?予測を交えながら解説

動画マーケティング

Web3.0の世界で動画制作はどのように変化する?予測を交えながら解説

静岡で映像制作行っているTsunaguの高山です。
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今回はWeb3.0の世界で動画制作や動画そのものの役割など、どう変化するか解説していこうと思います。

まずWeb3.0とは?

現状正確な定義がないのですが、以下の点がWeb3.0での変化と言われていることです。

IPSFによる分散化

今のHTTPプロトコルが、サーバーを介してインターネットにつながる中央集権的な構造になるのですが、IPSFはひとつのサーバーに依存せずに、ブロックチェーン技術を活用して、ユーザー同士でデータを共有するピアツーピアネットワークを構築。
現状では1つのサーバにアクセスが集中して重たくなるなんてことがよくあるのですが、これが複数のノードからデータを集めることによって通信速度の向上や安定をうむことができます。
例えば、夜間にクラウド常にデータのバックアップを行う企業が多いと思うのですが、こんな悩みも解消できちゃいそうですね。

DAppsへの移行

DAppsの特徴としては大きく3つあり、

メンテナンスによるアプリの停止時間がなくなる

全てのユーザーがコード検査可能で記録も確認することができる

管理者がなしで一度本番環境に設置されたらあとはユーザーの合意でのアップデートになる

この3つの変化は多くのユーザーにとって使いやすさが向上するかと思われます。
この辺りは「アップデートでアプリ使えない時間がなくなった!すごい!!」とかなく、多くの人はいつの間にかDAppsに慣れてそうですね。
大半の人にとっては「いつの間にか変わってた大きな変化」となりそうです。

ソーシャルメディアの分散化

HOTPEPPERみたいなサイトやFaceBookのようなSNSはこのソーシャルメディアに当てはまります。
ブロックチェーン上ではGAFAのような強力な企業の支配がなくなると言われています。
従来の中央集権型のソーシャルメディアとは異なり、それぞれのプラットフォームでそれぞれアカウントを持つことがなくなります。
言い換えれば1つのアカウントさえあればいろんなプラットフォームを行き来できるようになるということですね。
これって現実世界に置き換えるとかなり当たり前なことで、どこに行くのも自分の体や精神を変化させることはないですよね笑
映画館行く時はAさんになって、職場に行く時はBさんになって、家ではCさんになるなんて不可能ですからね笑
こんな感じで考えるとわかりやすいかもです。

Web3.0での映像やクリエイターの役割

Web3.0の世界ではこのような変化があると言われているのですが、今回の本題がこのWeb3.0の世界でどのように映像制作や映像そのものに影響を与えるのか予測してみます。
ここからはあくまで予測なのでこんな感じに考える人がいるんだな程度にラフに読んでもらえると嬉しいです。

映像特化型のDAOが増える

DAOとは自立分散型組織と訳されることが多いのですが、簡単に説明しておくと企業でいうところの社長や株主が存在せず、個々の力を持った者で形成される組織です。
では映像特化型のDAOってどんなものか予測してみます。
例えばオリジナルアニメーションコンテンツを制作する組織があったとして、メンバーの誰かが企画を持っていきます。
するとDAOの中ではガバナンストークンという投票権を持った人たちが投票を行いその企画の方向性を決めることが行われます。
その後、アニメーションを制作して売り出していく。
なんてことが起きそうですね。
アニメーションではなく実写の映像でも似たようなことが起きると思います。
例えばある商品を開発して売るというプロジェクトがありますよね。
この商品の広告用動画をメンバーの1人が撮影して編集、その後にDAOへ共有。
他のメンバーに許可をもらえるとその広告は採用されてプロジェクトを大きく動かすきっかけを作ることも可能になります。
会社だと上司の許可が必要だったりして勝手に作って持っていくことはできないですもんね笑

NFTアート×映像

GIFが想像しやすいかもしれませんね。
オリジナルのアニメーションや映像をNFTとして売っていくスタイルのクリエイターも増えていきそうですね。
実際、数千万円〜数億円の価値を生み出したクリエイターがいるくらいですから今後も伸びていく市場でしょう。
そのNFTを購入した人は仮想世界での顔として設定する人もいます。
例えば高級車なんかが現実世界でわかりやすいかもしれません。
自宅のガレージに何台も置いて観賞用にする場合もあれば、この高級車に乗ってる人=この人みたいに2つめの顔のような役割をすることがあります。
その価値がついているNFTにはいつか担保みたいな役割を持ったり、市役所の書類をNFTで本人認証してもらって発行なんて使い道も出てくるのではないかと予測しています。
そこまで価値が出てくるNFTはパーソナルブランドにもつながるでしょうし、お金持ちの層をターゲットにしたクリエイターも必然的に出てくるでしょう。

メタバース空間における広告制作

メタバースとは簡単にいうとバーチャル世界のことです。
アニメでソードアートオンラインとかみたことある人いるんじゃないでしょうか?
バーチャルの世界に身を置いて活動することなのですが、その世界での仕事も増えてくるはずです。
これは現実世界に似た構造に近づいていくと思います。
例えば東京のように人がかなり集まる場所が出来上がり、田舎のようにゆったりとした空間も出来上がると思います。
きっと仮想世界での東京のような場所ではモニターも出てきてそこに広告が表示されるなんてこともあり得ると思います。
バーチャルの世界でも人がそこで時間をつかって体験しているという事実は変わりませんので広告を目にした人が広告商品の購入なんかも普通にあり得そうですね。
そうなるとこの領域で活躍する映像クリエイターはバーチャルワールドでの広告掲載のノウハウや、掲載代行してくれる人と仕事をしていく未来もありそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はWeb3.0の世界で映像クリエイターがどうなっていくのか予測をしてみました。
まだまだ成長している段階なのでこの予測が大きく外れることもあるかもしれませんが、こうやって可能性を考えるとワクワクしますね笑
今難しい内容でもきっと当たり前になっていくんでしょうね。
数年前に難しかったことも情報が増えるごとに一般化されて当たり前になってきましたからね。
そういえば動画制作なんかもソフトの使い方で苦戦していた時代もあったくらいですからね笑
今となってはyoutubeやブログ記事で解決策にたどり着く時間が短縮されたり身近に聞ける人が増えたりとかなり手が出しやすくなりました。
そんな感じできっとWeb3.0で難しいこともすぐに当たり前になるのではないでしょうか。
僕にとってかなりハードルが高い領域なので勉強しつつ映像の新しい可能性も追っていこうと思います。